【人の嫌なところが目につくあなたへ】人間関係を楽にする一つの方法

聞く

「人の悪いところではなく、いいところを見つけるようにしましょう」

小学生の頃、クラスの担任によく言われた言葉である。

人間誰もが、良い部分と悪い部分を持っている。それならば良い部分を見つけて、互いに褒めあったり、伸ばすようにした方が気持ちがいいからであろう。

しかし、僕はそうは思わない。

なぜなら人間は、悪い部分を気にしてしまうようにプログラミングされているからだ。

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例えば、仕事中に笑顔を絶やさず、誰からも尊敬されているAさんがいたとしよう。会社中の誰もが「彼はいい人だよね」と口にし、あなた自信もそう思っている。

そんなある日、会社に向かうあなたは、会社の最寄駅の構内でAさんを見つけた。どうやら改札でもたついてしまったお婆さんに向かい、暴言を吐いているみたいだ。

あなたは何を思うだろうか。

きっともう「彼はいい人だ」なんて言うことはできないし、思うこともできないだろう。どんなに彼がその後、あなたの仕事を誠心誠意てつだってくれたとしても、頭の中には暴言を吐いているAさんが浮かぶに違いない。

こんな時はどうだろうか。

あなたは最近知り合ったBさんと一緒に、食事に出掛けた。たまの休日なのだからと奮発し、海を背景に食事ができる高級レストランを予約していたのだ。

運ばれてくる食事はどれも一級品で、景色も最高。Bさんとの会話も弾み、気づけば食後のデザートも食べ終わっていた。

羨ましい休日である。

しかし、あなたは一つ不満を抱え続けていた。なぜか?

Bさんの箸の持ち方がおかしいことに気づいたからである。親指・人差し指・中指で上の箸を持つのではなく、手の指をグーの形のように内側に丸め、箸を握っていたのだ。

一度気になってしまうと、もう頭から離れない。

夕焼けに照らされた海がどんなに美しかったとしても、目の前のBさんの手元をただあなたは呆然と眺めているだろう。

一つの欠点がその人を印象付けてしまうとはよく言ったものである。悪いところばかりが目につくばかりか、一つの欠点を見つけてしまうと、その人が持つ良い部分はどこかに吹き飛んでしまうのだ。

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大袈裟だと言う人もいるだろう。ましてや、そんなことをいちいち気にする方が悪いと言う人もいるかもしれない。しかし、あなただって嫌いな人の一人や二人はいるだろう。その人を鮮明に思い出してみて欲しい。身長は?顔つきは?言葉遣いは?

残念ながら、その人の細かい部分よりも、なぜ彼が嫌いなのかということの方がより思い出せはしないだろうか。「その人の悪口を一つ言ってみてください」と言われたら、熱いヤカンに触って反射的に手をひくように、あなたは即答できるに違いない。

だから、どんなに人の悪い部分ではなく、良い部分を見つけようとしても駄目なのである。良い部分を見つけようとすればするほど、悪いところが目に入る。また、良い部分をどんなに見つけたとしても、一つの欠点を見つけてしまうとそれは薄まってしまうのだ。

悪い部分と言うのは、ティーカップに注がれたストレートティーに、新しいお湯をどんどん注ぎ込むのに似ている。どんなにティーカップの中のものが美味しかったとしても、お湯をつげばつぐほど、味は薄まってしまう。

それならばどうすればいいのか?

私たちはこれから先、人の悪いところを見つめていくしかないのだろうか。

答えは否である。僕が提案したいことは、「人のいいところを見つける」のではなく、「あえて人の悪いところだけを見つける」と言うことだ。

それも数字を設定したい。あえて人の悪いところを100個みつけよう。

はなから人のいいところを見つけても意味がなくなるなら、悪いところを先に見つけ出せばいいのだ。

序盤で述べたように、私たちは悪いところをすぐ見つけられるようにプログラミングされている。だから、その指示に逆らわず、従えばいい。

まずは練習してみよう。

あなた自身の嫌いなところはなんだろうか?悪いところはなんだろうか?人から指摘されてしまった部分はなんだろうか?最大の自分の理解者であるあなたが数えてみよう。就職の履歴書欄に「あなたの特技を書いてください」と言われて、書けない人は多いかもしれないが、あなたの欠点を挙げてくださいと言われれば、特技よりも出やすいのではないだろうか。

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私の予想だが、パッと100個見つけるのは自分のことだが難しいと思う。100個以上見つけた人は、自分のことをよく理解できていると思って、誇りに思って欲しい。決してそれは悪いことではなく、自分をよく観察していることだから。

それでは本番だ。

あなたの身の回りの人誰でもいいから嫌いなところをあげてみよう。それも文字とか言葉にするのが好ましい。好きなところは何も考えず、少しでも嫌いなものをひたすら並べるのだ。

今日だけは、あなたは悪魔だと思おう。牛のようなツノが、頭の横から外側に向かって伸び、お尻にはムチのようにしなやかな尻尾が生えている。口の中からはニンニクとニラと納豆を混ぜ合わせたような臭い。そんな悪魔だ。

いかがだろうか。100個上がっただろうか?

僕の経験上、せいぜい30くらいで精一杯である。ここで大切なことが、一番の理解者であるあなた自身も嫌なところを100個あげるのに、精一杯であり、人の嫌なところをあげるのは30ほどとより難しい。数字にしてみるとわかるのだが、実は嫌いな部分は少ないものなのだ。どうしてもその部分を他者と比較したり、その人自身のいい部分と比較してしまうから大きく見えるのであって、実はとても少ない。

そして、あなたが挙げた数個以外の部分は、少なからずその人の普通の部分であり、やや好きな部分と言うことになる。

どうだろうか。好きなところ数は正確にはわからないけれど、多く見えてこないだろうか。

何を言う!私は嫌いなところを100個以上見つけたと言うあなたは、安心して欲しい。嫌いなところがそんなに多く見つかると言うのは、それは自分自身よりも他者を理解しているか、もはやその人を好きなのである。

別にいいところなんて見つからなくてもいいし、探さなくてもいいと僕は思う。それはとても難しいし、失望のきっかけにもつながってしまうのだから。

それならば、

最初から嫌いなところを探そう。

どうしても許せない部分を探そう。

ありえない部分をさがそう。

そして、それ以外の部分を愛すようにしよう。

その方がいい人間関係が築けるに違いない。

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